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2022年度支援者向け合同研修秋の陣(事例発表)女性が担ってきた役の見直し

2022 12/15
2022年度支援者向け合同研修秋の陣(事例発表)女性が担ってきた役の見直し

機会をいただき、事例発表してきました。

  • 中学生以上全住民何ケートの結果からみる今後の地域(小学校区程度)の助け合いの仕組み
  • 地域づくり(女性が主に担ってきた分野)見直し事例
  • 地域づくり四方山話

女性が担ってきた分野の見直し事例では、支援者としてかかわった婦人会の運営見直し、プライベートで取り組んだ子ども会運営の見直し&ICTの活用、の2つの事例についてお話ししました。

子育て世代では共働き(特にフルタイムの女性の増加)は、子ども会の運営に大きく影響しています。
福祉分野を特に担ってきた40代後半以降50代60代の女性では、仕事や介護をする人の増加で日中地域活動をおこなえない人が増えています。

地域の子どものための活動ですが、親の負担が重くて、子ども会の未加入・退会が増えています。
けれど、プライベートで実施した子ども会のアンケートでは「どんなお手伝いができますか?」という選択式のアンケとに「すべての保護者」ができることにチェックをしてくれていました。みなさんできることでは地域に貢献したいと思っているのです。しかし「今までの運営(行事や役の負担)」ではそれが難しいのです。

これら女性の担ってきた領域は運営(行事や役)が変わらないことで解散や消滅が相次いでいます。

これは自治会の担い手不足よりも先行して起こっており、このままではもうすぐ自治会や小学校区単位の地域づくりでも 起こりうることです。

今まで行ってきたことは大切にしながらも、本来の組織の意味を考えて「事業の維持」ではなく「機能の継承」を考える時に来ていると思います。

では具体的にどうすればいい?何からはじめたらいい?
地域づくり、特に女性向けの講演会・女性の活動について考えたい地域向けの研修承ります

運営見直しのポイントを少しご紹介

1.紙のやり取りを極力減らしグループLINEへ(今ならオープンチャットを勧めます)

2.役員は全学年から募る
※人数が多い地域が6年生保護者から役をすることが多いのですが、高学年になれば親が仕事で忙しくなったり、子どもがスポ少や習い事があったりと、親や子供の都合で子ども会に参加できないことが増えます。比較的参加率が高い低学年の方が手をあげやすいのでお勧めです。
子どもが参加しないのに「あの人は役をやる前に子供会をやめたずるい人だ」と言われるのが嫌で保護者だけ子どもの試合や発表会に参加せず参加、、、ということも防げます。

3.(特に会長の)負担を分散する
※婦人会も子ども会も含め、会長や代表職に役割が集中していることが多いです。単発やLINEのやりとりでできることなどはすべて全体把握(リーダーとは言わない)の係をつくり、会長の負担を分散しました。
昔は婦人会や子ども会の会長は地域の女性リーダーの名誉職、、、な時代もあり地域で担い手がいなくなってきたときなんでも引き受けた・・・ということもあり、役が大きく偏っていることが多いです。
「会長を引き受ける人がいないから団体が解散・消滅」なんていうところもあります。
役の整理はもとより「負担の分散」はとても大事です。

4.役員決めはまずは立候補、ただし「希望する人がいなかったら引き受けていい」という選択肢を設ける
※地域は「住み続ける」前提のため、「私がやります」と声が出しにくい・・・これは仕事やNPOなどの組織とは大きく違うところです。「希望する人がいなかったら」という選択肢で半分埋まりました。小さなことですが、おススメです。

そして役員決めで何より大事なのは、どの役は何を何日(何回)くらいするのか?と見える化すること
ブラックボックスだと誰も手をあげたくありません。
しっかり見える化して安心して手をあげられるようにしましょう。

見える化したら役が大変なのが分かって手が挙がらないから、、、という組織こそ運営の見直しが必要です